米軍のイラン攻撃続く イランの攻撃で米兵の死者増える

ベージュ色の壁にところどころピンクの三角屋根がのった建物が並ぶ向こうで、大型クレーンのような施設、オレンジ色の炎と大きい黒煙が見える

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画像説明, イランがクウェートの石油施設を攻撃し、その周辺から黒煙が立ち上った(18日、クウェート・マンガフ)
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アメリカ中央軍は19日、米東部時間同日午後7時に、「9夜連続でイランへの攻撃を開始した」と発表した。同軍はこれに先立ち、イラク北部で18日に米兵1人が死亡したと発表。前日には、17日にヨルダンの基地がイランに弾道ミサイルやドローンなどで攻撃され、米兵2人が死亡、1人が行方不明になったと発表していた。

中央軍は発表で、9夜目の攻撃について、イランがホルムズ海峡の商船攻撃に使う軍事力を劣化させ続けると述べた。

これに先立つ発表では、イラク北部で撃墜されたイランの自爆型攻撃ドローンの不発弾を制御下で爆破処理していた際に、米軍兵士1人が死亡したと明らかにした。この際に兵士1人が軽度の負傷を負ったという。

また、前日のヨルダンでの攻撃については、捜索の末に身元不明の遺体を発見し、その特定を急いでいると明らかにした。

ヨルダンの施設内部で撮影された検証済みの映像には、少なくとも2回の衝突と爆発が映っていた。

イランの国営メディアは、イスラム革命防衛隊(IRGC)が18日の早い時点でヨルダンのアル・アズラク基地を攻撃し、少なくとも米軍戦闘機2機を破壊したと伝えた。

また、今月初めに消息を絶った米海軍パイロットの死亡が公表されたことで、この紛争における米軍の死者数は17人に達した。

一方、イラン保健省によると、同国では過去3週間の米軍の空爆で少なくとも50人が死亡し、500人以上が負傷した。

アメリカとイランの双方ともここ数日、重要な民間インフラを攻撃したとして非難されている。

6月17日に暫定停戦の覚書に両国が署名してから1カ月もたたないうちに停戦合意が崩壊したことを受け、アメリカはイランの海上封鎖を再開し、イランはホルムズ海峡の閉鎖を宣言するとともに、湾岸地域のアメリカの同盟国を標的としている。

イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は18日深夜に声明を発表し、停戦の覚書にアメリカが「繰り返し違反」していることは、「アメリカ大統領の署名は全く無価値であり、信頼性に欠けるという、根本的な真実をまたしてもあらわにした」と述べた。さらに、「紛争を激化」させようとしているアメリカに対し、イランは「忘れがたい教え」を用意しているとも主張した。

2月28日の米・イスラエルの攻撃で父アリ・ハメネイ師が殺害されて以来、モジタバ師は公の場所に姿を現していない。

動画説明, イランのミサイルがヨルダンの空軍基地に着弾した際の検証済み映像

19日にも攻撃が続く中、イランのメディアは、南西部ダルホヴェインで建設中の原子力発電所とゲシュム島が夜間に攻撃を受けたと報じた。

国際原子力機関(IAEA)は同日、この攻撃について「同施設は建設のごく初期段階にあり、IAEAが最後に訪問した時点では核物質は存在していなかった」と声明を出した。

IAEAは、「報じられている攻撃は放射線上のリスクをもたらすものではないとみられているが、ラファエル・グロッシ事務局長は、すべての核関連施設の周辺における軍事的自制を改めて呼びかけた」とも述べた。

ヨルダンの国営メディアはその後、ヨルダン軍がイランのミサイル3発を撃墜し、4発目は人里離れた地域に落下したと報じた。米軍はこれに先立ち、ヨルダン南部のアカバ港が標的になり得ると警告していた。

ヨルダン外務省は首都アンマン駐在のイラン代理公使を呼び出し、「不当かつ露骨なイランの攻撃」と呼ぶ行為の即時停止を要求。自国の安全保障は「決して越えてはならない一線」だと強調した。

他方、イスラエル軍は、ヨルダンに向けて発射されたミサイルの残骸がイスラエル領内に落下するのを防ぐため、「複数の迎撃ミサイルをミサイルの残骸に向けて発射」したと発表した。

イスラエル軍によると、後にイスラエルとヨルダンの国境に近い南部エイラート付近で「迎撃ミサイルの破片」が確認されたものの、被害や負傷者は報告されていないという。

イランのIRGCは、船舶2隻がホルムズ海峡を通過しないよう求めるイランの警告を無視したため、結果として「事故」に巻き込まれたと発表した。 IRGCは、アメリカの「影響下にある」船舶や「危険な航路」を使用する船舶はすべて「必ず事故に遭うことになる」と警告した。

損傷した橋の上に人々が立っている。背景には山々がそびえ、手前には瓦礫や岩が散乱している。

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画像説明, 米軍の攻撃で破壊されたイラン南部ルーダンとバンダルアッバスの間の橋を当局者が視察した(18日、バンダルアッバス)

クウェート当局によると、18日に攻撃を受けた電力・水道施設が再び攻撃を受け、火災が発生した。

バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)を含む湾岸協力会議(GCC)は、18日の最初の攻撃後、イランが民生インフラを標的にしたとして、国際法違反だと非難した。

イランは今週初め、アメリカ軍が橋、空港、鉄道駅を攻撃したと非難したが、アメリカ政府はこれに対して「軍事物流インフラを含む軍事目標を標的とした攻撃のみを実施した」と反論した。

BBCヴェリファイ(検証チーム)とBBCペルシャ語は、イラン南部ホルモズガン州でガリヴェ橋が攻撃され破壊された様子を示す映像を確認した。夜間の映像では橋の上に炎が上がっている様子を、翌日の日中の映像では破壊された橋の様子をそれぞれ見ることができた。

国際法の下では、民間人または民間地域への攻撃は違法とされている。しかし、橋や発電所などの民生インフラ施設は、敵の戦争遂行を支援するために利用された場合、特定の状況下では国際法上の保護を失う。

アメリカとイスラエルは2月28日にイラン攻撃を開始した。停戦のための覚書にアメリカとイランは6月17日に署名したものの、その合意は数週間以内に崩壊し、ドナルド・トランプ米大統領は7月8日に合意は「おしまいだ」と述べた