日本、皇位継承の規定を緩める 女性天皇を認めないことは変わらず

薄緑色の服を着た女性が斜めを見てほほ笑んでいる

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画像説明, 現天皇の唯一の子どもの愛子さまは、皇位継承資格をもたない
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森来実(もり・くるみ)東京特派員、コー・ユー(シンガポール)

日本の国会は17日、皇族の規模縮小への懸念が高まるなか、皇位継承の規定を緩める皇室典範改正案を可決、成立させた。

改正案は、この日の参院本会議で可決された。皇族が旧宮家の15歳以上の男性を養子に迎えることを認める。女性皇族が皇族以外の人と結婚した場合に皇族の身分を維持することも認める。

女性天皇に関しては、国民の幅広い支持があるにもかかわらず、これを認めないことに変更はない。現天皇の唯一の子どもの愛子さまは、依然として皇位継承の資格をもたない。

改正案は先週、衆院で可決された。今後、法律で定められた最終的な手続きを経て施行される。

日本は世界で最も歴史の長い世襲の君主制を有している。その系譜は2600年以上続いていると考えられている。

現在、皇位継承順位1位は、天皇の弟の秋篠宮文仁さま(60)。

文仁さまの息子の悠仁さま(19)が同2位となっている。

天皇の叔父の常陸宮正仁さま(90)が同3位で、皇位継承資格を持つ最後の人物となっている。

皇室典範が改正されなければ、悠仁さまに男子が誕生しない場合、皇位継承は途絶えることになっていた。

しかし、今回の改正典範の成立により、旧11宮家の男系男子を皇族に養子として迎え入れることが可能になった。これら旧宮家は第2次世界大戦後、皇籍を離脱した。

改正典範では、皇族の女性が一般人と結婚した場合も皇族の身分を保持できるようになる。これまでは、身分を放棄しなければならなかった。2021年に大学時代の恋人と結婚した当時の秋篠宮眞子さまも、まさにそうした措置が取られた。

モーニング姿の男性が微笑みながら窓際に立っている

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画像説明, 数十年間変わらなかった皇室典範では、現在19歳の悠仁さまに男子が誕生しない場合、皇位継承権は途絶えることになっていた

皇室典範の本則の改正は、1949年の施行以来初めて。日本の皇室制度にとって数十年来の大改革となる。

皇族に男性の世継ぎがいないことについては、長らく懸念されてきた。そうしたなか、女性の皇位継承を認めるべきかの議論も起きていた。

高市早苗首相など保守派の政治指導者らは、皇位継承は男性に限定すべきだと主張。それが皇室の正統性にとって重要だと訴えてきた。

しかし、世論調査では、女性天皇への国民の支持は高い。

毎日新聞が6月に実施した2000人超を対象とした世論調査では、回答者の7割以上が女性天皇に賛成だと答えた。

共同通信の世論調査では、回答者の83%が女性天皇を認めることに賛成との結果が出ていた。